求職活動実績の作り方
数年前、私、黄昏オヤジは某IT企業をで早期退職しました。これは、「定年前だけど退職を上乗せするから、もう会社を辞めてよ」という会社からのお誘いに乗ったものです。50歳代の後半のことでした。
会社を辞めるわけですから、当然、無職になります。いわゆる失業状態なのですが、これに諸条件をクリアすると日本では失業保険がもらえます。

いわゆる失業保険、正確には「雇用保険の失業給付」(以下失業給付といいます)というようですが、もらえる金額は人によって大きく異なります。私はこちらを330日間分、金額では合計約270万円超をいただきました。たぶん、当時の制度上では最大値の金額でしょう。
そこでここでは、失業給付をいただく最も重要な条件、就職活動の実績(以下、求職活動実績と記します)の作り方について書き置いておきます。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
失業給付を受給する条件(抜粋)

失業給付を受給するには、さまざまな条件があります。
大きなところですと、
- 雇用保険料を一定期間、支払っていたこと
- 無職で収入がないうえに、積極的に就職する意思があること
- 月2回の求職活動実績を月1回の指定日にハローワークで証明すること
1.2.については、環境と意思の問題です。なので、この記事では3.の「月に2回、働く意思がある」、つまり求職活動実績があることをハローワークで証明する手段について記したいと思います。
求職活動実績とは
実際の就職活動かどうかはさておき、失業給付を受給するには、月2回以上の就職活動、ハローワークでいうところの「求職活動実績」が必要でこれを「失業認定申告書」に記入して提出します。求職活動実績の種類もいくつかありますが、次の4つに大別できます。
- 求人への応募
- 自らの就職に役立つ資格取得を目指し、勉強して受験(受検)する
- ハローワークなどの主に公的機関の就職に関するセミナーを受講する
- ハローワークの窓口で就職に関する相談をする
他に、ハローワーク指定の教育訓練を受ける等があります。
1.については王道というか、求職活動として至極当たり前の行動ですが、実は、就職の面接などをしなくても、2.~4.の条件を満たせば求職活動実績として認められます。実際に私は、会社の面接などを1度も受けず、失業給付の基本手当330日(満期)を受給しました。
あらかじめ言っておきますが、私は就職する意思がなかったわけではなく、ご縁があればいつでも就職するつもりでした。ただ、再就職または起業のための方策をいろいろ思案しているうち、たまたま満期になったということです。
それでは、求職活動実績の作り方について、私なりの方法を以下に書き置いておきます。
求職活動実績「就職に役立つ資格取得」
自らの就職に役立つ資格取得を目指し、勉強して受験(受検)することは、求職の実績として認められます。ただし、自分の就きたい職と関係している必要があります。無関係な資格、例えば趣味の資格とか就職に関係のない資格は認められない可能性があります。また、「勉強しただけ」というのも認められません。
この資格取得は求職活動の実績として、一番にオススメです。まず学ぶことでスキルはつきますし、履歴書にも書けます。そして何より自信にもつなががるからです。難易度のレベルは問われず、合否も問われません。つまり受ければ実績となります。

ここで極めて重要なことがあります。ハローワークの職員によって、ここで認められる資格の種類・範囲の言い分が異なる場合があるので注意してください。私の場合もそうでした。最初に説明を受けた職員からは、「原則として国家試験のみ」と言われました。疑問に思った私は、別の職員に問い合わせてみたところ「信頼ある団体の著名の試験であれば、民間試験もOK」という回答でした。
具体的に言うと、マイクロソフトオフィスの技能の証明の「MOS」、デザインやWeb業界で有効利用できる「色彩検定」などはどうか?と聞いてみたら、OKとのことでした。なので、皆さんも資格試験の受験を求職活動実績として使おうと思うなら、まず、職員に「この資格は自分にとっての求職活動実績として認められるか」を最初に聞くべきです。そして、その回答は日時と担当者名ともにメモに残してください。(ハローワークの職員の方々は最初に名前を言われる方がほとんどです)
[PR]オススメの資格
以下に私が求職中に取得した資格を挙げます。すべて求職活動実績として認められたものです。エントリーの級の合格率は50%以上であり、50歳代後半の私でもすべて一発合格できたものです。さすがに経験者でない限りは、学習時間ゼロで合格は難しいと思いますが、ある程度の準備があれば必ず合格できる試験と思いますので、ぜひ参考にしてください。
各試験の詳細は「簡単に取得できる資格」で紹介しています。併せてご覧ください。
主にIT系の試験の紹介となります。となるとIT系の職に就かない方にはNGの可能性もありますが、今時、ITの基礎知識はどの職でも必須知識となるので取得しておいて損はないでしょう。ただし求職活動実績とする場合は、事前にハローワークの職員に認定されるかを確認しておいてください。
- ITパスポート(国家試験)
- Webデザイン技能士( 〃 )
- 情報セキュリティマネジメント( 〃 )
- ファイナンシャルプランナー( 〃 )
- 知的財産技能士( 〃 )
- 色彩検定(民間試験:色彩検定協会)
- カラーコーディネーター(民間試験:東京商工会議所)
エントリーの資格はいずれもその分野においての基礎知識があることを証明する程度のレベルであり、即実務に役立てられるというものではありません。ただし、その程度であっても常識を知っているかどうかでは、大違いです。また就職云々だけはなく、その後の人生の中で役立つ可能性も多いにあります。特にファイナンシャルプランナーは実生活で知っておくべきことも多く学ぶことができるので特にオススメです。
※各試験の詳細は「簡単に取得できる資格」で紹介しています。併せてご覧ください。
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求職活動実績「セミナーの受講」
ハローワークやその関連・連携機関、または地方自治体などで就職に関するセミナーを実施しています。それは、面接の仕方であったり、履歴書や業務経歴書の書き方指導であったり、ある業界の紹介であったり、さまざまです。興味があり、それに参加、受講すると求職活動実績の1つとして認められます。ただし、認められるかどうかは主催者に確認してください。ほとんどが、募集時に認められるかどうかの記載があります。

多くの場合は無料の2~3時間のセミナーでです。講師の話を聴講する形式が多いですが、中にはグループワークで受講者同士が話し合う時間のあるセミナーもあります。私の場合、受給対象期間の中で6つのセミナーを受講しました。つまり6つの求職活動実績となりました。
知らないことが多くてとても参考になるセミナーもあれば、正直なところ、今イチだったセミナーいろいろありました。
探し方ですが、東京の場合は区の広報誌に掲載されていること多いようです。その他、ハローワークのホームページで探す方法もあります。ただし各地区のホームページは統一が取れていなく、なかなか見つけづらい印象です。結局はハローワークに行ってチラシをもらってくるのが手っ取り早いと思います。
余談ですが、求職活動実績を作るのために来ているのか、セミナー会場で同じ人と何度か会ったこともあります。(笑)
求職活動実績「就職に関する相談」

ハローワークや認定された窓口で就職に関する相談をするものです。就職に関することであれば原則、何でも構わないと思います。地方ですと難しいかもしれませんが、自分が指定されたハローワーク以外に相談に行ってもかまいません。
東京であれば、たくさんハローワークやその出先機関があります。というか、余裕があれば行くべきです。
なぜかというと、
- 同じ担当者にあたる可能性がないから
- 担当者によっていうことが大きく異なるから
- 同じ内容の相談でも15分程度で1回の求職活動実績になるから
私は年齢が50歳代後半なのですが、質問として、
「今までのキャリアを生かした職をさがすべきでしょうか? それとも年齢を考えて違う職種を考えるべきでしょうか?」
という同じ質問を4人にしました。その回答の趣旨は、
A担当者:まだまだお若いですよ。絶対にこれまでのキャリアを生かした職を探すべきです
B担当者:そうですね、タクシー、警備員などは、これから先も長く働けますよ
C担当者:それはね、あなたの考え方次第です。
D担当者:(はっきり、回答を返さない)
これは担当職員の立場や身分によって意見が変わると思います。なので、たくさんの人の意見を聞くことは意外に新しい観点の発見につながります。ただ、お相手は親身になって相談に応えてくださるので、冷やかしで行くのはやめましょう。
余談ですが、上のC担当者、正規の職員ではなく嘱託で在籍されていたおそらく60歳代の年配の方でしたが、私の質問よりもご自身の職歴やその後の武勇伝ばかり話されて、収穫はほとんどありませんでした。中にはこういう人もいます。怒りたいところですが、これでも私にとっては求職活動実績となり、つまりは基本手当がもらえる手段となり、あちらがお客さまと考えると腹が立つこともありませんでした。
求職活動実績を作成する裏ワザ
オススメしないというか、やらないで欲しいのですが、以下のような求職者?がいるようです。
- ネットでテキトーに応募して実績にする
- ハローワーク等でテキトーに求人情報を検索して、ハンコだけもらって帰る
1.ネットでテキトーに応募して実績にする

求職実績を作るため、行く気もないのに、または絶対に通りそうにない企業にネット応募する方法を他のサイトでみたことがあります。
もし面接に進むようであれば、理由をつけて断るようです。求人する側は手間を掛けて選考するわけですから、迷惑になることはやめましょう。
(というか不正申告に該当すると思います)
2.ハローワークでテキトーに求人情報を検索して、ハンコだけもらって帰る
私が疑問に思ったのが、ハローワークで求人情報を検索している方が多々いたことです。別にハローワークに行かなくても、自宅でもどこでもスマホなどでまったく同じ求人情報が検索できるのに、なぜわざわざハローワークに出向くのでしょうか?
そこで、ハロワの職員に「ここにきて検索する意味ってあるんですか?」って聞いてみましたら、なるほど!と思う回答が返ってきました。
「良いところが見つかりませんでした…と言って、ハンコをもらいに来るんですよ…」
求人の検索だけでは求職活動実績になりません。でも窓口で相談を受けると何社か紹介されて断りにくい。なので、あらかじめ自ら検索して「条件に合う求人はありませんでした」窓口で申告するようです。
この後の対応は担当職員によって異なるとは思いますが、「そうでしたか…」と黙認にしてすぐに淡々とハンコを押す担当者もいるかと思います。推奨はできませんが、誰にも迷惑を掛けないお手軽な求職実績の作り方かもしれません。
終わりに
以上が求職活動実績の作り方の私の経験談です。
働く気持ちもないのに失業給付をいただくのは問題がありますが、あわてて、あせって就職してまた退職、という事態はもっと重大な問題です。就職も退職もかなりの体力、気力を使います。失業期間は収入も少なく不安になることも多いと思いますが、逆にこれを機にいろんなことを学ぶ機会と捉えて、時には物事をじっくり考えて進めることも必要ではないでしょうか。
皆さまが失業給付をもらうとき、求職実績の作り方の参考になれば幸いです。何かご意見等ございましたらメニューのお問い合わせより遠慮なくお寄せください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
追伸
再就職手当について、「再就職手当をもらう時に」という記事も書き置きました。よろしければこちらも併せてご覧ください。
